山口県立 青嶺 高等学校 人権教育講演会 "


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平成23年(2011年)11月2日(水)         人権教育講演会を開催しました


   全校生徒・教職員で、保護者の方々とともに大変貴重な体験談を伺いました。「生きるということ」について深く考えさせられる内容で、聴く人の心に響く大切なメッセージの連続でした。小さな命の大きな闘いを知り、一生懸命生きることや、それを支えることの尊さに気づかせていただきました。


日 時 11月2日(水) 13時10分〜14時40分

会 場 山口県立青嶺高等学校体育館

講演者 阿波ひろみさん(長門市在住で、お子様が心臓移植手術をされました。)

演 題 「命を見つめて〜小さな戦士達からのメッセージ」




感動に包まれた講演会の様子です (^^)



全体の様子 講師紹介 感動のメッセージビ―玉に思いを込めて

万雷の拍手会場後方より生徒会長 謝辞


【講演の内容】

いろいろな試練に出合った時に役に立つ話をという言葉で講演が始まりました。拘束型心筋症という難病で余命1〜2年を宣告されたお子さん本人とご家族の闘病のお話です。保険のきかない海外の移植手術に頼るほか助かる道はないと知り、いったんは移植断念を決めたものの、迎えられなかったはずの3歳の誕生日を機に、生きることに必死だったお子さんの姿を目の当たりにされ移植を決断されました。それから多くの方々の善意が集まって必死の思いでアメリカへ。メスで切開して腹水を取り出す手術や、麻酔を使わないカテーテル検査など危険な状態を何度もくぐり抜けながらドナーが現れるのを待ちました。移植手術は成功し、日本の千羽鶴が奇跡を起こしたと地元(ニューヨーク)で話題になったそうです。現在は後遺症もなく奇跡の時間を生きています。みんなに伝えたいことがあると言われて話されたことは、「生きていることは素晴らしいこと」「どんな時もひとりじゃない」という言葉でした。また、同じような境遇ながら最後まで生きることをあきらめなかった天使たちの思い出を小さなビー球に託されて紹介してくださいました。終わりにあたって、「最後だとわかっていたら」という詩を朗読されました。〔参考文献〕阿波ひろみ著「ミラクルボーイと呼ばれて」(はる書房)